売掛金回収の注意点 - 札幌の弁護士|前田尚一法律事務所
売掛金回収の注意点 - 札幌の弁護士|前田尚一法律事務所
経営者にとって、頭の痛い事項の一つに売掛金の未回収があります。
売掛金を未回収にしないためには、「あやしい」企業とつきあわない事が最も重要なのですが、売掛金が発生してしまう前にできることはやっておいた方がいいと思います。
取引開始前に相手の会社の商業登記簿を確認することをおすすめします。
※商業登記簿
商号・目的・資本金・会社設立年月日や会社役員などを開示して、取引の安全を図るものです。
いつ、誰でも商業登記簿を見ることができます。
●会社の実態らしきものはあるけれども、商業登記簿にその存在が見あたらない
●本店所在地と登記簿が異なる
商業登記簿を見ると、確かに相手の会社は実在しているが、相手の会社の本店所在地と商業登記簿上の本店所在地が異なる場合
●社名
商業登記簿にはその会社の「商号」が載っています。商業登記簿の商号欄を見て、取引直前に商号が変更されていたり、短期間の間に商号が何度も変更されている場合は、要注意です。
この点が取引前のチェックポイントかと思いますが、本題のいざ回収する際の注意点とは何でしょうか?
参考にしてみてください。
1.相手は得意先である
今後も良好な関係を維持していくために、相手を傷つけるような失礼な言動がないように気をつけた方がいいと思います。
2.交渉の相手
経理部あるいは経理課がある場合には、担当者にまず話をします。
しかし、進展しないときは、やはり社長または実権を握っている人に直接話をする。
3.何の代金が未収になっているのか、明細を把握しておく
相手から「何の代金で、いつ分なのか」と質問されて即答できるようにしておきましょう。
4.目的をはっきりと告げる
「お支払いの件でお電話しました」などと目的をはっきり告げることが大切です。
5.理由をまず聞く
理由も確認せず、ただ「払ってください」では、なかなか回収につながりません。
6.相手の言い分を聞く
相手の話の途中で言い訳をしたり、こちらの主張を一方的に言い張るのは避けるべきです。
7.対応をすばやく
「すぐ払います」と言ってくれるのだが、一部しか支払ってくれないときは次のような対応がいいかもしれません。
支払日を相手に明言させる
こちらから支払日を指定し、相手の同意を得る。
同時に、金額についてもはっきりと示すことも必要です。
時には上司など別の人が督促することも一つの方法です。
弁護士 前田 尚一(まえだ しょういち)
前田尚一法律事務所 代表
北海道岩見沢市出身。北海道札幌北高等学校・北海道大学法学部卒。
さまざまな訴訟に取り組むとともに、顧問弁護士としては直接自分自身で常時30社を超える企業を担当しながら、弁護士として30年を超える経験、実績を積んできました。
交通事故、離婚、相続、債務整理・過払い金請求といった個人の法律問題に加え、労務・労働事件、クレーム対応、債権回収、契約書ほか企業法務全般も取り扱っています。
前田法律事務所
〒060-0061
札幌市中央区南1条西11-1
コンチネンタルビル9階
地下鉄東西線「西11丁目駅」
2番出口徒歩45秒
HBC・北海道放送 北のビジネス
最前線に出演いたしました。