使用者側弁護士が労働紛争において労働者側で活動する理由 - 札幌の弁護士|前田尚一法律事務所
使用者側弁護士が労働紛争において労働者側で活動する理由 - 札幌の弁護士|前田尚一法律事務所
私はこれまで、主に雇用主・使用者側の弁護士として労働問題に関わってきました。企業の強みだけでなく、弱みも十分に理解した上で、正当な経営の観点から成果を上げてきました。
その中で、従業員・労働者側の弁護士がなぜ企業の弱みにフォーカスしないのかと感じることがありましたが、おそらく企業の現実を知らないからなのだと思います。
一方、顧問先企業や知人からの紹介だけでなく、ネットを通じて広く会社側からの相談を受けるようになると、
あまりに自己本位であったり、時にはブラック企業と言われても仕方がないと思う経営者もいます。
こうした状況に直面すると、従業員・労働者側に同情せざるを得ない場面もあり、このような経営者のために、
経験・実績に裏付けられた裏技も含む専門性を提供することには抵抗を感じざるを得ません。
そこで、これまでの企業側での経験を最大限に活かしながら、積極的に従業員・労働者側の活動にも取り組むことを決意しました。
従業員・労働者側での実践を通じて、労働者と使用者それぞれの強み・弱みを理解し、平衡感覚を養うことができると考えます。
これによって、使用者側での活動も一層向上させることもできると考えています。
いずれの立場であっても、良い成果を得るためには、稚拙な問題解消に取り組むのではなく、全体の視点を持つことが不可欠です。
弁護士 前田 尚一(まえだ しょういち)
前田尚一法律事務所 代表
北海道岩見沢市出身。北海道札幌北高等学校・北海道大学法学部卒。
さまざまな訴訟に取り組むとともに、顧問弁護士としては直接自分自身で常時30社を超える企業を担当しながら、弁護士として30年を超える経験、実績を積んできました。
交通事故、離婚、相続、債務整理・過払い金請求といった個人の法律問題に加え、労務・労働事件、クレーム対応、債権回収、契約書ほか企業法務全般も取り扱っています。
前田法律事務所
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HBC・北海道放送 北のビジネス
最前線に出演いたしました。