債権回収::札幌の弁護士が企業側・経営者側の対応・心構えを相談・アドバイス - 札幌の弁護士|前田尚一法律事務所
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債権の回収というと、債務者が応じない場合、一般論としては、次のような段階を経ていくことになります。
づまり、話し合いでも解決せず、内容証明郵便を送るなどしても駄目だった場合、裁判手続(法的手段)に持ち込まざるを得ません。しかし、それでも支払に応じなかった場合は、強制執行を実行しなければならない、ということになります。
しかし、この一般論が、効を奏するかというと、債権・債務の性質、取り巻く状況によって中々難しいというのが実情です。
次は、顧客と弁護士との会話です。
――不況で、債権回収が上手くいかない例が増えているようですね。
前田 売り上げを出すためには経費がかかります。利益率5%の会社で、100万円の焦げ付きが発生した場合、最低でもその20倍、2000万円を売り上げなければなりません。額面通り100万円稼ぐだけでは、資金繰りは悪くなる一方です。一般向けに債権回収の法的手段を解説した本もありますが、あまり役立たないようです。
――債権回収は難しいのですね。
前田 債権回収に万能な方法はありません。事例に応じて個別に吟味する必要があります。債権の種類に応じて適切な回収方法を選択することが肝心です。債権の中でも売掛金や請負代金などは、深追いしてはいけません。不況の影響などで、対象となる会社の経営状態が悪化し、支払い能力がないこともあるからです。ただ、不況の影響が比較的薄いと考えられる債権もあります。例えば病院などの診療債権。特に美容外科や審美歯科の治療です。自費診療・保険外診療は、患者に支払い能力があるのに「払わない」という例が多い。ペット病院の診療の場合も同様です。今まであきらめていたものも、適切な時期に、機械的に回収するための方策をとれば、かなりの回収が期待できそうです。
――不動産業者やマンションのオーナーなどの場合、滞納家賃の回収に悩むことが多いです。
前田 賃貸マンション経営・管理では、多数の賃借人を継続的に相手にしていきます。回収の工夫が必要です。特に家賃滞納が起きた場合は、いかに早く回収に動くかが重要です。きちんと対処すれば、家賃回収の悩みからかなりの部分が解放されそうです。また家賃の滞納額が増えている場合、どのタイミングで明け渡しを求めるかも重要です。家賃を3か月滞納しているような場合、もはや支払いは不可能と考えていいでしょう。そのまま家賃の不払いを放置しておくと、別の賃借人に貸せば得られたはずの収入を自ら捨ててしまうことになります。ただ、家賃催促のために、鍵の交換や貼り紙など一定の行為をすることは違法ですので、注意して下さい。
――弁護士に依頼した場合は費用が心配です。
前田 弁護士費用は事務所によって違います。当事務所では、債権回収の場合、回収額に応じた成功報酬を得るのを基本としています。まず回収の可否について検討します。前記の診療債権や家賃のほか一定額の回収が期待できる場合は着手金は0円でお受けいたします。
いずれにしても,相談は無料で実施しています。実費をかけて債権回収の手続を行うかどうかの検討も含めアドバイスいたします。まずはご相談ください。ご相談については,「無料法律相談」のこちらをどうぞ。
弁護士 前田 尚一(まえだ しょういち)
前田尚一法律事務所 代表
北海道岩見沢市出身。北海道札幌北高等学校・北海道大学法学部卒。
さまざまな訴訟に取り組むとともに、顧問弁護士としては直接自分自身で常時30社を超える企業を担当しながら、弁護士として30年を超える経験、実績を積んできました。
交通事故、離婚、相続、債務整理・過払い金請求といった個人の法律問題に加え、労務・労働事件、クレーム対応、債権回収、契約書ほか企業法務全般も取り扱っています。
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