取引における不備と法律の隙間|中小企業法律問題 - 札幌の弁護士|前田尚一法律事務所
取引における不備と法律の隙間|中小企業法律問題 - 札幌の弁護士|前田尚一法律事務所
“好機”を逃さない!!
このような戦略的手法を検討すべき場面は,実は,日々数々の場面で様々に登場している。
“取引を始めるときには,必ず連帯保証人を求めろ。”とか,“担保をとれ。”とか言われる。しかし,銀行や商工ローンじゃあるまいし,こんなことを強く要求すれば,せっかくのお客様を失いかねない,というのが悲しいけれど現実。
ところが,相手が代金を約束どおり支払わないその瞬間,今までは「買ってやる!!」と言われ続けていた当方の弱い立場が逆転している場合がある。この事態を見過(みす)ごしてはいけない。相手方が短期的にであれ,本当に苦しいのかも知れないからだ。
若干強気の態度に出て,「支払いは待つけれど,『残高確認書』に署名捺印して欲しい。」とか,「連帯保証人をつけなければ,待てない。」等と要求すると結構うまくいくことがある。
そして,台風のように突然に来て去っていく好機を無駄にしないように,署名捺印さえもらえば完成するような定型書面を用意し,数枚コピーしておき,いつも鞄にいれておけばよい。
さておき,“現実の取引における“不備”と“法律” の隙間(すきま)を埋めさせこともできる。
一枚の定型書面の中には,最低限,
といった特効薬を盛り込んでおく(具体例はこちら)。
また,で可能性は高くはないけれど,工夫次第で,1通の往復ハガキを使って,一旦完成した時効がなかったことにすること(「時効の放棄」)に成功する場合だってありうる。
『法律問題』の処理でも重要なのは,対等(以上)の立場に立った瞬間,そのタイミングをはずさないでどう生かすか,ということだ。
弁護士 前田 尚一(まえだ しょういち)
前田尚一法律事務所 代表
北海道岩見沢市出身。北海道札幌北高等学校・北海道大学法学部卒。
さまざまな訴訟に取り組むとともに、顧問弁護士としては直接自分自身で常時30社を超える企業を担当しながら、弁護士として30年を超える経験、実績を積んできました。
交通事故、離婚、相続、債務整理・過払い金請求といった個人の法律問題に加え、労務・労働事件、クレーム対応、債権回収、契約書ほか企業法務全般も取り扱っています。
前田法律事務所
〒060-0061
札幌市中央区南1条西11-1
コンチネンタルビル9階
地下鉄東西線「西11丁目駅」
2番出口徒歩45秒
HBC・北海道放送 北のビジネス
最前線に出演いたしました。