CFJ - 札幌の弁護士|前田尚一法律事務所
CFJ - 札幌の弁護士|前田尚一法律事務所
当事務所が担当して、CFJ合同会社と対峙した事件です。
Z1(千代田トラスト株式会社)とYとの間で締結された基本契約に基づく金銭消 費貸借に係る「本件取引」に関し、Z1からYに対する貸金債権の譲渡を受けたZ 2(アイク株式会社)を吸収合併したX(CFJ合同会社)とYとの間で過払金返還債務が47万 円であることを確認する旨の「本件和解」が成立し、その支払も済んでいるにも かかわらず、YがXに対して改めて過払金の請求をしてきたと主張し、XがYに 対する過払金返還債務を負っていないことの確認を求めたのに対し、Yは、Xが 過払金返還債務を負っていないことを認めた上で、Xの本件訴えには確認の利益 が認められないと反論して、本案前の答弁として、本件訴えを却下する旨の裁判 を求めたところ、訴えが却下されました。
(札幌地方裁判所平成27年2月26日判決:「金融・商事判例」1463号21頁)
CFJ合同会社は、シティコープ(現シティグループ)系の消費者金融会社で、
吸収合併などした会社、ブランドとして、
ディック、ディックファイナンス
アイク、千代田トラスト、
ユニマットライフ、ユニマットレディス、
といった知られた名称が多々登場します。
被告となった別件訴訟の平成24年10月25日付けの書面で、CFJ合同会社自身がした説明によると、
「被告は、平成15年1月1日に、訴外ディックファイナンス株式会社(以下、「ディック」という。)が、訴外アイク株式会社(以下、「アイク」という。)及び訴外株式会社ユニマットライフを吸収合併し、同日、CFJ株式会社へ商号変更して成立した会社である(当該経緯の登記は、平成15年1月6日に完了した)。
その後、平成20年11月28日にCFJ株式会社から、CFJ合同会社へ組織変更した。」
この書面で、CFJ合同会社は、次のとおり、説明していました。
「被告においても、平成18年当時は全国に約900店舗余りの有人・無人支店を展開しておりましたが、現在では本店(東京都中央区晴海)のほか、大阪難波のサービスセンターを残し全て閉鎖し、約8000名いた従業員も平成24年3月末には417名(契約社員、派遣社員を含む)まで減少しており、既に7600名以上の者が職を失っております。また、被告は現在、新規融資どころか既存顧客に対しても新たな貸付を一切行っていない状況にあります。」
なお、平成28年8月の貸金業登録更新を見送られたとのこと。
弁護士 前田 尚一(まえだ しょういち)
前田尚一法律事務所 代表
北海道岩見沢市出身。北海道札幌北高等学校・北海道大学法学部卒。
さまざまな訴訟に取り組むとともに、顧問弁護士としては直接自分自身で常時30社を超える企業を担当しながら、弁護士として30年を超える経験、実績を積んできました。
交通事故、離婚、相続、債務整理・過払い金請求といった個人の法律問題に加え、労務・労働事件、クレーム対応、債権回収、契約書ほか企業法務全般も取り扱っています。
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