パワハラ,セクハラそれらが言葉によって起こったという場合|パラリンピック組織委員会の森喜朗さんが女性蔑視 - 札幌の弁護士|前田尚一法律事務所
パワハラ,セクハラそれらが言葉によって起こったという場合|パラリンピック組織委員会の森喜朗さんが女性蔑視 - 札幌の弁護士|前田尚一法律事務所
目次
東京五輪・パラリンピック組織委員会の森喜朗さんが女性蔑視ともとれる発言をし,その責任を取る形で辞任することとなったなどと,一斉に報道されています。
ただ,目の前の出来事というものは,ほとんどの場合,単純ではなく,森さんの場合,例外ではありません。
というのは,例えば次のように,森さんの発言内容に意見を述べる人も様々だと思われるからです。
〇 森さんの発言内容は,事実無根のものであると考えている人
〇 森さんの発言内容は,ものの考え方として許しがたいものであると考えている人
〇 森さんの発言内容は,その内容自体の賛否はともかく,森さんの立場,あるいは発言の場を踏まえると,適切ではないと考えている人
〇 森さんがの発言内容はともかく,森さんが好きな人,嫌いな人
〇 以上のいずれかはともかく,今この時,意見を述べるのが,自分の立場上,適切と考えている人。
〇 今,森さんの発言を根拠とすると,何かが解決,円滑となる状況にある人。
〇 オリンピックの開催であるとか,より広い視野・観点から論ずべきであると主張する人
私共が業務上扱う出来事として,パワハラとか,セクハラといったトラブルがありますが,それらが言葉によって起こったという場合には,上記の例のいずれもが背景となり得ます。
それだけに,事実確認,分析,解決の姿勢(価値観・判断基準),解決方法などなど,とても大変な作業となります。
そして,拙速な余り,自分の見える範囲で,実態を捉え損ねた挙げ句,自分の価値観に基づいて対処しようとすると,大変な結果となるわけです。
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弁護士 前田 尚一(まえだ しょういち)
前田尚一法律事務所 代表
北海道岩見沢市出身。北海道札幌北高等学校・北海道大学法学部卒。
さまざまな訴訟に取り組むとともに、顧問弁護士としては直接自分自身で常時30社を超える企業を担当しながら、弁護士として30年を超える経験、実績を積んできました。
交通事故、離婚、相続、債務整理・過払い金請求といった個人の法律問題に加え、労務・労働事件、クレーム対応、債権回収、契約書ほか企業法務全般も取り扱っています。
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