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長年の苦しみから解放され、安心して新たな一歩を踏み出すために
長年の結婚生活に終止符を打とうと決意されたのですね。
長年配偶者との関係に悩み、心の負担を抱え続けてきた方が、経済的不安を最小限に抑えながら、新しい人生をスタートするために熟年離婚を選ぶケースが増えています。熟年離婚は、人生の大きな転換期であり、様々な不安がつきまといます。 財産分与、年金分割、子供の親権など、解決すべき問題が山積していることでしょう。このページでは、熟年離婚に伴う課題や手続き、そして当事務所がどのようにサポートできるかについて、わかりやすくご説明します。
熟年離婚とは?
熟年離婚とは、長年連れ添った夫婦が、例えば夫の定年退職や子どもの独立を機に離婚することを指します。具体的な年齢の定義はありませんが、一般的には40代後半から50代以上の夫婦の離婚を意味します。離婚を決意する理由はさまざまですが、「新たな人生を始めたい」という思いが共通しています。
熟年離婚の実態と課題
熟年離婚は社会問題としても注目されています。その理由として、夫側のモラハラや不倫、暴力などが挙げられる一方、妻側の性格の不一致や浪費なども原因になります。中には、「もう一緒にいることが耐えられない」との強い感情を抱える方もいれば、「突然の離婚要求に納得がいかない」と離婚に反対する方もいます。
熟年離婚は、単なる別離ではなく、”第二の人生”をどう生きるかを考える契機でもあります。人生100年時代の今、熟年離婚後の生活をどう設計するかが重要です。当事務所では、経済的基盤の確立と将来設計のための具体的なアドバイスを提供します。
熟年離婚に伴う財産分与
離婚に伴い、夫婦が婚姻期間中に築いた財産を公平に分配する必要があります。この財産分与は、熟年離婚では特に重要です。
対象となる財産
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現金・預貯金: 名義を問わず、婚姻中に形成した預貯金が対象となります。
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不動産: 自宅などの不動産は分与対象となりますが、売却するか、一方が住み続けるかで大きく異なります。
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退職金: 将来受け取る予定の退職金も対象になる場合があります。
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年金: 特に厚生年金や共済年金は分割可能です。
財産分与の実際
裁判所の統計によれば、婚姻期間20年以上の離婚では、財産分与の平均額が600万円を超えるケースが多く、3分の1は1,000万円を超えています。ただし、財産の分与割合や範囲については、法的な知識と交渉スキルが不可欠です。当事務所では、依頼者の立場を最大限守るためのサポートを行います。
熟年離婚の手続き
離婚手続きには以下の方法があります。
1. 協議離婚
夫婦間で話し合い、離婚条件を合意します。合意内容を「離婚協議書」に記載することで、後々のトラブルを防げます。
2. 調停離婚
家庭裁判所で調停委員が仲介し、合意を目指します。話し合いがまとまれば調停調書が作成され、離婚が成立します。
3. 裁判離婚
調停が不成立の場合、裁判で離婚を争います。裁判では、法律で定められた離婚理由を立証する必要があります。
弁護士に相談するメリット
熟年離婚は一生に一度の重要な決断です。専門的な知識が必要なだけでなく、感情的な対立や複雑な財産分与を適切に進めるためには弁護士の助けが不可欠です。当事務所が提供する主なサービスをご紹介します。
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財産分与の調査・交渉: 依頼者に有利な条件を確保します。
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年金分割の支援: 将来の生活基盤を支える年金分割を確実に進めます。
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調停や裁判での代理: 手続きの負担を軽減し、最良の結果を目指します。
なぜ弁護士が必要なのか?
- 客観的な視点: 感情的な側面に左右されず、法律の専門家として客観的な視点から問題を分析します。
- 最適な解決策: 複雑な法律問題を解決し、あなたにとって最善の解決策を提案します。
- 交渉力: 相手方との交渉を円滑に進め、有利な条件を引き出すことができます。
- 手続きのサポート: 離婚手続きに関する一切をサポートし、あなたを安心させます。
当事務所が選ばれる理由
- 熟年離婚に精通: 長年の経験と実績に基づいて、多くの熟年離婚案件をサポートしてきました。
- 丁寧な説明: 法律の専門用語を避け、分かりやすく丁寧に説明します。
- 心のこもったサポート: あなたの気持ちを尊重し、寄り添いながら問題解決をサポートします。
30年以上の実績を持つ当事務所では、豊富な経験と専門知識で依頼者の未来を守ります。私自身、熟年世代として皆様の気持ちに寄り添い、第二の人生を共に考えます。
お問い合わせください
熟年離婚を検討されている方や悩みを抱えている方は、まずは一度ご相談ください。ご不安やお悩みを一緒に解消し、新しい一歩を踏み出すお手伝いをいたします。
【お客さまの声】女性 51歳 専門学校非常勤講師
前田 尚一先生
この度は2年半以上もの長い間,大変にお世話になり,ありがとうございました。
20年にも及ぶ夫婦生活を一方的に解消する要求をつきつけられ,なんとか私の力で夫婦仲を修復できないかと,苦しみもがいていた時に出会うことができたのが前田先生でした。
当時相手方の要求は“離婚”一点張りで,それ以外の“話し合い”等の選択肢は全くありませんでした。
夫婦は,最後は他人なのだから,私に対する愛情がさめてしまったのなら,それ以上のことを求めるのは難しいかもしれない。しかし4人の子供がいるという現実では,その子達がせめて社会人として独り立ちができるまででも,親としての務めを果たし,最後まで責任を持って欲しい,というこちらの願いも聞き入れてもらえず,何度もきちんとした話し合いを求めてもかなわず,もはや私一人の力では限界に達していました。
前田先生のことは,以前からテレビに御出演なさっており,その問題の本質を的確にとらえる洞察力や,間髪を入れない受け答え等,大変に印象に残っておりました。お願いするならこの先生しかいないと,お忙しい中時間を割いていただいたのが始まりです。
今までの経過等,私なりにまとめたりもしましたが,今後の話し合いの上で必要な事柄について,先生がピンポイントで質問してくださるので,こちらが相手に望んでいることが散漫なものにならず,要点をつかんで積み上げられていき,またその過程において私自身の気持ちも整理されていったように思います。
裁判になるという事は,お互いに譲れない主張があり,先の見えない話し合いですから,今後私達はどういうステップを踏んで進んでいくべきか,その為には,このとことは早めに言っておいた方が良いが,こちらのことはもう少し話し合いが進んでから前面に出していこう・・・・・等,先々を見据えての戦略(言葉はきついかもしれませんが,私にはそう感じました)が,できあがっており,プロの仕事とはこういうものか・・・・・と,大変に敬服いたしました。
しかもそのシナリオを,素人の私にも理解できるよう,法律的な根拠を交えながら説明して下さるので,私自身も,今後の流れをつかむことができ,裁判の進み具合に不安を感じることはありませんでした。
前田先生から頂いた言葉で,特に心に残っていることがあります。
『あせらず,短期間でけりをつけようとしない』『相手のペースに合わせる必要はない』この2つは,自分だけで解決しようとした時に,まさしく私が陥っていた話の進め方だったからです。その時の辛い状況から一刻も早くのがれようとするあまり,このようなやり方をしていては,結果は全く違ったものとなり,現在のような心境に達することはできなかったでしょう。
私は結果としては,離婚ということになりました。
当初は100%受け入れられないことでしたが,諸先生のお力添えで,その結果に到までに多くの事に気付かされ,自分自身を振り返り,反省し,また今後自分が歩んでいく道のビジョンを作っていくことができたと,納得しています。
本当にお世話になりました。
また,事務所の女性の方には,その優しい笑顔でそっとサポートして頂き,いつも緊張感を取り除くことができました。
お世話になった皆様方に,心から厚く御礼申し上げます。